「バイアグラ」の他に日本の病院で処方しているED治療薬に「レビトラ」と「シアリス」があります。レビトラはバイアグラの発売から5年後の2004年に日本での販売が始まり、シアリスは2007年から販売されています。
この3つはすべてPDE5阻害薬と呼ばれる薬でよく似た性質をもっていますが、それぞれの特徴やセールスポイントもあります。今回は3大ED治療薬と呼ばれるこれらのお薬の特徴について、わかりやすく説明します。
効き目が早く出るのは?
もっとも早く効き目が出るのは「レビトラ」です。レビトラのパッケージにはライターの炎のイラストが描かれていますが、これは「すぐに火が付く」という製薬会社のアピールです。
服用後に効き目が出だすまでの時間を比較してみましょう。
1位 レビトラ 15~30分後
2位 バイアグラ 30~40分後
3位 シアリス 60分~90分後
レビトラとバイアグラにはそれほど大きな差はありませんが、シアリスはかなりのスロースター
ターです。(効き目が出だす時間に幅があるのは、個人差があるからです)
効き目の持続時間は?
効果がいちばん長く続くのは「シアリス」で、最大で36時間効果が続きます。
効果の持続時間を比較すると次のようになります。
1位 シアリス 24~36時間
2位 レビトラ 5~10時間
3位 バイアグラ 3~5時間
効果の持続では断トツ1位のシアリスは、欧米では「ウィークエンドピル」と呼ばれて人気があります。週末に服用すると週明けまでいつでもOKという意味でしょうね。
週末のレジャーやデートで出かけのときに「携帯しなくてよい」というメリットもあります。
食事の影響は?
ED治療薬は満腹時に服用すると効果が弱まる性質があります。特に脂っこい食事の場合は影響が大きくなります。その影響が最も小さいのが「シアリス」です。その次がレビトラ、いちばん影響を受けるのがバイアグラの順になります。
食事の影響の「少なさ」を比べると次のようになります。
1位 シアリス ほとんど影響を受けない
2位 レビトラ 影響が小さめ
3位 バイアグラ 影響を受けやすい
ただしどのお薬も、空腹時に服用する方が成分の血中濃度が高くなる(効き目が強く出る)ので、空腹時に服用する方がベターです。
副作用は?
ED治療薬には血管拡張作用があるので、それにともなう「顔のほてりや赤み」「頭痛」などの副作用が出る場合があります。このような副作用がいちばん出にくい(穏やかな)のはスロースター
ターの「シアリス」です。効き目が早く出るレビトラは、副作用も比較的で安い傾向があります。
副作用の出にくさ(穏やかさ)
1位 シアリス
2位 バイアグラ
3位 レビトラ
ただし、副作用の出方には個人差・お薬との相性があるので、いちがいには言えません。また、どのお薬も飲み慣れると副作用は出にくくなります。
勃起の硬さは?
勃起の硬さの比較は、気になるところではありますが、医学的に信頼できる調査や研究はありません。
口コミや世評では、「レビトラがいちばん!「やはりバイアグラだろう」「シアリスもなかなかだ」など、いろいろ言われています。しかし、どれも「個人の見解」で、お薬との相性もあると思われます。
おわりに
3つのED治療薬を比較してきましたが、どれも「PDE阻害薬」と呼ばれる、作用のメカニズムが同じお薬です。それぞれの特徴を知って、ライフスタイル(セックススタイル)に合わせて選びましょう。
また、それぞれのお薬には、次のように成分量の違う錠剤があります。
●バイアグラ 25mg錠と50mg錠
●レビトラ 10mg錠と20mg錠
●シアリス 10mg錠と20mg錠
もちろん、成分量が多いほど血中濃度があがり、効き目も強くなることが期待できますが、これはEDの程度・症状に合わせて、医師と相談して決めましょう。10mg錠で効果がある人が20mg錠を飲むメリットはありません。