EDの治療の際に一つの方法として行われるのが、ED治療薬の処方です。ED治療薬にはいくつも種類がありますが、それぞれ効果や持続時間などが違います。
今回は治療薬の中でも知名度の高いバイアグラとシアリス、それぞれの効果の違いや特徴に迫ります。
バイアグラとシアリスの特徴
バイアグラは、1998年5月ファイザー株式会社にて発売され、国内では1999年3月から販売が開始されました。
世界初のED治療薬としても知られ、実績も高いことから今では110カ国以上で販売され、世界的に有名です。
ひし形をした青い錠剤で、有効成分はシルデナフィルです。服用後1時間ほどで身体に性的刺激を与えると効果が発動します。
シアリスは、日本イーライリリー株式会社が製造し、日本新薬株式会社から発売された第3のED治療薬です。
種子の形をしたくすんだ黄色の錠剤で、有効成分はタダラフィルです。効果はバイアグラと違いはありません。ただ、高脂肪食の場合でも食事の影響を受けないため、服用のタイミングを気にする必要がないという特徴があります。
持続時間の違い
バイアグラの持続時間は、最大で4時間程度です。
例えば深夜0時くらいに性行為を行うのであれば、21時前後に服用しておくと良いでしょう。一方のシアリスはED治療薬の中でも、非常に持続効果が長いことで知られています。服用から最大で36時間程度持続させることができ、その長さから欧米諸国ではウィークエンドピルと呼ばれているほどです。
その名の通り金曜日の夜に服用しておけば、日曜日昼間までしっかりと効果を持続させることができます。ただし、長時間かけて作用するため、ゆっくりと効果が発現してくるという性質を持っています。
持続時間に大きな違いがあるため、ライフスタイルなどで使い分けるのもおすすめです。
食事の影響による効果の違い
バイアグラはシアリスと違い、食後に服用すると効果が弱まる特徴があるので、できれば食前の空腹時に服用することが好ましいです。
服用する前に夕食をとる際は高脂肪食を避け、食事量もできる限り少なめにし、服用2時間くらい前までに済ませるようにすると良いでしょう。シアリスは、前述の通り食事の影響を受けにくいED治療薬なので、食後に服用しても問題ありません。
ただし、食後に服用する場合は満腹の状態ではなく、腹7分目程度におさえておくとより安心です。
副作用の違い
バイアグラの副作用としては血管拡張作用があるため、飲酒の時のような顔のほてりや、目の充血などがあらわれやすい点が挙げられます。
この他にも動悸や頭痛、鼻づまり、めまいなどの症状が起こることがあります。シアリスもバイアグラ同様の症状があります。
おわりに
バイアグラもシアリスも違いはあるものの、効能は同じです。効能も副作用も個人差があるためどちらが良いかということは言いきれません。
医師に相談したり、それぞれを試したりして、自分に合うものを使用するのがベストだと言えるでしょう。