髪を育てるには時間が必要です。
またAGAを治療するには特別な薬も必要になります。
どのような薬が使われるのか、それによりどのような結果が得られるのかを知っておくとよいでしょう。
AGA治療薬とは
AGAとは男性型脱毛症のことであり、進行性なので放っておくとどんどん髪の毛の数が減り続けます。
AGAには以下のような男性ホルモンが大きく関わっています。
ジヒドロテストステロン(DHT)・5αリダクターゼI型/Ⅱ型・アンドロゲン受容体。
ジヒドロテストステロン(DHT)は脱毛因子を含み、5αリダクターゼは元々体内にあるテストステロンというホルモンをジヒドロテストステロン(DHT)に変える作用があります。
アンドロゲン受容体はジヒドロテストステロン(DHT)と結びつくことで抜け毛を促進してしまいます。
AGA治療薬には2種類あります。
5αリダクターゼやアンドロゲン受容体の働きを抑えて脱毛の進行を抑えるものと、毛母細胞の働きを活性化させて発毛を促進するものとがあります。
AGA治療薬の効果
AGA治療に使われる薬には、有名なものでプロペシアとプロペシアのジェネリックであるザガーロとがあります。
プロペシアとザガーロは共に、抗アンドロゲンの成分が含まれているので、男性ホルモンの働きを抑制する効果があります。
ホルモンに作用することから、プロペシアは女性が使用することを禁止されています。
抗アンドロゲンの成分が5αリダクターゼⅡ型に作用することから、前頭部や頭頂部の薄毛に悩まれている方にとても効果的です。
ザガーロは2015年に認可されたもので比較的新しい薬です。
ザガーロも抗アンドロゲンの成分が含まれています。
プロペシアとの違いは、作用する範囲にあります。
ザガーロは5αリダクターゼI型に加えⅡ型にも作用します。
効果範囲が広がることで、その分副作用の危険性も高くなりますので、注意が必要です。
AGA治療薬の種類
AGA治療薬には、守りのタイプと攻めのタイプがあります。
守りのタイプのAGA治療薬には、今ある髪を守って脱毛の進行を防ぐという役割があり、男性ホルモンが酵素の影響を受けて脱毛を促す原因となるのを防ぐ薬です。
脱毛の進行を防ぐのに加えて薄毛の状態を改善するには、発毛を促すという攻めの薬も必要になります。
発毛を促すためには毛母細胞を活発化させることが必要で、さらに髪を育てるための栄養は血液に乗って運ばれます。
そのため、血行促進、毛母細胞活性化の働きのある薬が使われます。
効果実感までの期間はどのくらい?
薄毛の症状や部位は個人により異なります。
状態が違いますので、効果が実感できるまでの期間にもばらつきがあります。
一般的にAGA治療薬を使用し始めてからおおよそ2〜3ケ月で髪質が変わり新しい毛が生え始め、おおよそ半年〜1年経つと周囲が見てもわかるほど効果が現れてきます。
なので、効果がはっきりとわかるには少なくとも半年くらいかかると見ておくと良いでしょう。
結果が見られないと早々に諦めてしまう方もいらっしゃいますが、髪の毛は生えるまでのサイクルがありますので、我慢強く継続することが大切です。
半年もかかると効果が薄いように感じる方もいらっしゃいますが、AGA治療を継続することで、3年間症状が進行しなかったという試験結果もあります。
AGA治療薬は継続的な使用で効果を得られることが多いです。
おわりに
AGA治療薬には攻めと守りのタイプがあり、結果が出るまでにはある程度の時間が必要です。自分にとって必要な種類のAGA治療薬を継続して使用することが結果を出すために求められます。
治療には半年など長い期間が必要となりますので、根気強く治療に取り組むことが大切です。